災害情報連絡室を設置し、情報収集に当たる山口知事(右)と副島副知事(左)=佐賀県庁(提供)

 佐賀県神埼市千代田町の民家に陸上自衛隊のヘリが墜落する非常事態を受け、佐賀県や地元の市町は対策本部を設けるなどして、情報収集に追われた。山口祥義知事は「非常に憂慮すべき状況」と顔を曇らせた。

 県は午後4時53分、知事をトップとする災害情報連絡室を設置。山口知事は午後5時すぎに連絡室に入り、現場に派遣した職員らから情報収集するなど慌ただしく対応した。「現場は住宅地でもあるし、近くに小学校や幼稚園もある」とし、「警察や消防と連絡を取り合い、しっかりと対応する」と力を込めた。

 神埼市では午後6時に災害対策本部を設置し、自衛隊員も入って情報を集めた。松本茂幸市長は「副市長からの一報で事故を把握し、現場に駆け付けた。あってはならない。被害に遭われたご家族に意向をうかがい、丁寧に対応していきたい」と語った。小野寺五典防衛相から電話で謝罪を受け、「今後こういう事故、被害が出ないよう努めてほしい」と伝えた。

 目達原駐屯地の地元、吉野ヶ里町の多良正裕町長は「われわれの町は毎日ヘリが頭上を飛んでいる。自衛隊にはこれまでも安全対策などをお願いしてきたが、今回の事故で住民も不安を持っていると思う」と指摘。「安全が確認できるまで同型機の飛行休止や、他の機体でも徹底した整備、情報公開などを強く申し入れたい」と強調した。

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