神埼市の民家への自衛隊ヘリ墜落事故は、大詰めを迎えている佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画にも影響を与える可能性がある。小野寺五典防衛相や佐賀県の山口祥義知事は言及を避けたが、民間を巻き込んだ事故だけに、安全性への不安や国への不信感が高まるのは必至だ。

 「今は事故が起きている最中なので、その対応に専念したい」。午後6時半ごろ、記者団の取材に応じた小野寺防衛相は、配備計画への影響を問われると「まだそこまで言及できるところではない」と明言を避けた。

 山口知事は1月の定例会見で、オスプレイの安全や事故時の補償の枠組みなどについて「国との協議を鋭意、続けている」と説明。相次ぐ事故を受けて国に要請している安全性の説明も、22日開会の2月県議会前が望ましいとしていた。

 記者団から配備計画への影響や墜落した機体が移駐予定だったのかをを問われると「そこに今は考えが至らない」と繰り返した。

 今年に入っても米軍機は緊急着陸が続き、今回は自衛隊機の事故。ある県議は「冷静に見ても、今回は民間に被害が出ており、県民の不安はさらに強まるだろう」と分析し、知事が「受け入れ」の判断をする環境はさらに厳しくなったとの認識を示した。

このエントリーをはてなブックマークに追加