佐賀はスピーチの“先進県”とか。県内の子どもたちを対象にした朗読とアナウンスのコンテストが毎年、佐賀市で開かれているが、これが全国的にも珍しいのだという◆今年で18回目を迎えた「アバンセ杯放送コンクール」である。ここで優勝しても全国大会につながるわけではなく、佐賀だけのローカルな大会ながら、子どもたちの「話す力」の底上げにつながっている。今年は小学生140人、中学生100人、高校生150人と、合わせて390人がエントリーした◆中高生アナウンス部門の審査を務めさせてもらったが、読み上げる原稿も基山町出身の原泰久さんの漫画『キングダム』や、佐賀駅前のイルミネーション「サガ・ライトファンタジー」を取り上げたニュース原稿で、ローカル色たっぷり。ほっぺを真っ赤に、かちんこちんに緊張しながら原稿を読む姿に、心がほっこりと温かくなった◆放送中の大河ドラマ「西せ郷ごどん」のナレーションは、新機軸と言っていい。俳優の西田敏行さんが、野太い声で「西郷どんっ、まだまだじゃ」と叱咤しったしたり、「こよいはここらでよかろうかい」とさみしげに締めくくったり、物語を盛り上げている◆「学ぶ」は「まねる」に通じる。西田さんのまねもスピーチの練習になるかもしれない。佐賀の子どもたちよ、「きばれ、チェストォー」。(史)

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