新潟と東京を結ぶ深夜バスに、運転手の男性の元妻が乗り込んだことから、途切れた時間が再び動きだす―。家族の在り方を見つめる映画「ミッドナイト・バス」が、3日から佐賀市大和町のイオンシネマ佐賀大和で公開される。

 原作は伊吹有喜の同名小説。主人公の運転手高宮利一を原田泰造が、元妻の美雪を山本未来が演じ、NHK連続テレビ小説「わろてんか」のヒロイン葵わかなが2人の娘役で出演。新潟日報社が創立140年を記念して共同製作した。

 新潟で入院中の父を見舞うため、バスに乗った美雪は16年ぶりに利一と再会。東京で新たな家庭を持つ美雪だが、疲れ切った様子が気になった利一は手を差し伸べ、力になろうとする。

 利一と美雪の間に生まれた2人の子どもは、幼いころ突然いなくなった母が再び現れたことに戸惑い、反発する。だが、ぶつかりながらも接するうち、家族はそれぞれの居場所を見つけていく。

 複雑に絡まった家族の感情を解きほぐす美雪の父役を長塚京三が好演。新潟に縁がある人なら、信濃川に架かる万代橋の映像の美しさに胸が躍り、帰りたくなるだろう。

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