拡張計画の本申請があった西松浦郡有田町戸矢区の産業廃棄物処分場

 西松浦郡有田町戸矢地区で、町内の産業廃棄物処理業者が運営する安定型産業廃棄物処分場の拡張計画を巡り、地元住民が反対活動を続けている。住民側は2日、佐賀県庁を訪れ、業者と住民側の環境保全協定が結ばれていないことを挙げ、拡張計画を県が受理した理由の説明を求めた。

 処分場は業者が県の許可を受け、1999年に稼働。現在は陶磁器くずや廃プラスチック類などを佐賀、福岡、長崎3県から収集し、埋め立てている。処分場の容量が満杯に近づいたため、約16万7300立方メートル増やし、約58万3800立方メートルにすることを計画している。

 業者と戸矢区などは、拡張や収集範囲の拡大の際に公害防止や環境保全の協定書、合意書を結んできた。2014年には、許可容量の増量拡大は「住民の合意がなければ行わない」とする合意書を結んでいた。

 住民側は県に対し、処分場設置に関する県の指導要綱の要件を満たしていないとして1月16日、本申請を受理した理由などを文書でただした。県は指導要綱で定める住民説明会について「内容は十分でないと認識している」としながらも、「指導要綱を根拠とする行政指導は相手の任意の協力で行われる。要件を満たしていないことを理由に、申請書の受理を拒むことはできない」と説明した。

 戸矢区の円田数吉区長は「業者の説明が不十分だったと県も認めている。受理し、手続きを進めることは納得できない」と県の対応を疑問視した。

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