介護現場の人材不足を解消しようと60歳以上の高齢者を対象とした介護助手を育成する講座が1月30、31の両日、佐賀市文化会館であった。「やる気」のある元気な高齢者35人が、介護の意味や口腔(こうくう)ケアなど介護についての知識を2日間かけて学んだ。受講者の一部は今月中にも介護の現場で活躍することになる。

 県介護老人保健施設協会などが開いた。介護助手は専門的な知識は不要でベッドメイキングや送迎など比較的単純な作業に携わる。担い手が増えれば介護福祉士などの負担軽減にも期待できるという。

 介護職やケアマネジャーの経験があるニチイ学館の講師・佐藤順子さんが介護の心得を伝授。「介護とは、介入して護(まも)ること」「明日は我が身。気持ちに寄り添うことが大事」などと語った。

 続いて、無理なく食事をする方法をゼリーを食べながら実践した。顎を引いて食べてもらうことや、量やスピードを考えることなどを学んだ。佐藤さんは「理想は恋人同士(で食べるイメージ)。声掛けしながら食べさせて」とアドバイスした。受講した67歳女性は「座学と現場とでは違って不安だけど、年齢が近くて気持ちが分かるので役に立てれば」と話した。

 佐賀市の他に県内で計76人が受講した。受講者の多くが県内の介護老人保健施設や特別養護老人ホームで働くことを希望しており、施設側とのマッチングを行った後、2月中旬以降に就労する予定。

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