真剣な表情で針を通す児童

 日本刺繍(ししゅう)作家の古賀陽子さんをお迎えし、主に着物や帯、相撲の化粧まわしに用いられている伝統工芸のひとつ、日本刺繍を教えていただきました。

 普段先生が使われている絹糸、針、カクイチという道具を使い、布に描かれたクリスマスツリーを、赤、青、緑など色とりどりの糸で飾っていきます。飾りをつけたい所に丸いシールを貼り、その上を刺繍していくのですが、思い通りの所に布の下から針を出すのにも一苦労、細い絹糸の扱いも大変です。すぐにもつれてしまう糸に悪戦苦闘しながら、いつもはおしゃべりな子どもたちも無口になり、一針一針、丁寧に刺していきます。何もなかったツリーが、絹糸のやさしい光沢の刺繍でひとつふたつと飾られていきます。できあがった作品は、フォトカードケースに入れて完成です。

 後継者不足が心配されている伝統工芸ですが、今回の体験を通じ、少しでも興味を持ってくれたらと願います。(コーディネーター・重松陽子)

このエントリーをはてなブックマークに追加