■無断転用、誤報…「無責任体質」批判も

 サイバーエージェントやヤフーなどIT大手が、他メディアからの無断転用や内容が誤っている恐れがあるとして、運営する情報サイトの記事を相次いで公開中止にしたことが5日、分かった。問題発覚の発端となったディー・エヌ・エー(DeNA)も同日、唯一残っていた情報サイトの休止を発表。IT業界のずさんなメディア運営が浮き彫りとなった。

 問題となっているのは、ファッションや食、健康など関心が高いテーマごとに短くまとめられた「キュレーションサイト」と呼ばれる情報サイト。登録した利用者や、運営側が依頼した外部ライターが記事を書くケースが多く、手軽に情報を得られるため人気となっていた。

 サイバーエージェントは今月1日から、情報サイト「Spotlight(スポットライト)」の医療関連の記事で、内容の正確性を確認できないものの公開を一律で取りやめた。全体の数%にあたるという。

 リクルートライフスタイル(東京)も1日から、「ギャザリー」の健康関連記事を中心に全体の4分の1に当たる約1万6千の記事の公開を中止した。

 ヤフーは10月、女性向けファッションを扱う「TRILL(トリル)」の記事の画像に、他サイトから無断転用があったとして、外部ライターに依頼した独自記事は全て削除した。

 サイバーエージェントはこれまで事後にしていた記事のチェックを事前に切り替えることを検討しているという。「NAVERまとめ」を運営するLINE(ライン)は、サイトに問題は見つかっていないとの立場だが、投稿者の経歴を審査する方針を打ち出した。

 ネットメディアに詳しい藤代裕之法政大准教授は、「情報を信じるのは読者の責任、という無責任体質で情報を垂れ流していた」とネット業界の風潮を厳しく指摘し、「今後はネットメディアも情報の責任を問われる」と分析した。【共同】

=用語解説= キュレーションサイト

 特定のテーマごとに情報を収集し、整理したサイト。インターネット上の膨大な量の情報を効率良く、手軽に読めるのが特徴。広告が収益源となっているところが多く、サイト閲覧数を増やすために「グーグル」などでの検索で上位になるような対策を実施しているケースもある。

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