一棟貸し出し型のゲストハウスとして整備する予定の旧橋本家(右)=鹿島市肥前浜宿

 風情ある家並みや酒蔵ツーリズムが有名な「肥前浜宿」の活性化を推し進めようと、酒蔵や地域住民が共同出資してまちづくり会社を設立した。空き家状態の古民家を活用して飲食店や宿泊施設を整備し「選ばれる観光地」としての求心力向上につなげる。

 名称は「肥前浜宿まちづくり公社」。社長は中村雄一郎さん(市観光協会長)、副社長は光武博之さん(光武酒造場社長)が務める。肥前浜宿はNPO「水とまちなみの会」がかやぶき民家群の保存やイベント開催を担い、2006年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。公社は定住促進や商品開発にも取り組み、地域の消費喚起や雇用を生む経済活動に軸を置き「稼ぐ観光」にシフトし、NPOとすみ分けを図る。

 1月31日に市役所で会見を開き、中村社長が経緯を説明した。近年は鹿島の酒に注目が集まり、観光客数は右肩上がり。一方で「休めるところがない」「宿泊施設がない」などの声があり、滞在拠点整備が課題だった。約1年前から検討を重ねてきたという。

 早ければ年度内にも「大塚家」や「旧橋本家」でゲストハウスへの改修事業に着手する。中村社長は「思いは昔からあった。訪れた人、地域の人に真心のこもったものを提供できれば」と話した。

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