九州電力は31日、延期していた低レベル放射性廃棄物の輸送を本年度は中止すると発表した。搬出先となる日本原燃の埋設センター(青森県六ケ所村)で、不具合を起こしたクレーンの補修などに時間がかかったため。新たな輸送計画は3月末に発表する。

 九電は昨年6月に玄海原発から廃棄物ドラム缶480本を搬出する予定だった。クレーンの不具合を受け6月に延期を決め、輸送時期は未定としていた。12月に予定した川内原発の320本も同月延期した。

 昨年8月には、北陸電力などで廃棄物の放射能濃度を測る検査装置のトラブルも発覚。日本原燃は原因調査の対応も重なり、本年度中の受け入れはできないと判断、1月22日に九電へ再延期を要請していた。

 玄海原発の廃棄物480本は敷地内の貯蔵建屋で保管する。貯蔵容量4万9千本のうち、貯蔵量は昨年末時点で約4万1千本と8割を超える。担当者は「今後の廃棄物の発生量や計画的な搬出を考え、直ちに満杯になる心配はない」と話している。

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