多久市消防団南多久分団 太田誉人(ほまれ)さん

 もともと公務員志望で、大学時代は消防士や警察官の受験対策講座を選びました。小学校から大学まで野球一筋で、体を使う仕事がいいなと思って。最終的には地元で働ける市役所に入りましたが、消防団の一員になってみると、消防に対する考え方が大きく変わりました。プロの消防士がしっかりと頑張れば地域は守れると思っていたんですが、実際は違うんですよね。

 初めて出動したのは、ミカン山の火事。遠く離れた水源からホースを何本もつないで、曲がりくねった細い山道を現場へ。火事の中でも山火事は大変なんですよ。鎮火したように見えても、また燃え上がる危険があるから、真夜中まで見張り。翌日には大量のホースを洗って片付ける。本当に、地域が一丸となってやらないとやっていけない。

 やっぱり、「誰かがやってくれるだろう」ではだめなんですよ。「他人のため」というのは大変だけど、他人のために頑張ることが自分のためになる、それが消防団活動だと思います。大変そうだとか、面倒だとか、抵抗感はあるかもしれないけど、仲間との絆は深まるし、最初の一歩を踏み出せば、きっと世界が変わりますよ。

このエントリーをはてなブックマークに追加