コンサート会場になったリビング。大きな窓からの眺めも抜群

木材同士を組み合わせた柱や梁

 昨夏、三瀬村の清水律子さん宅で、福岡に拠点を置くバリトン歌手の松尾興さんとスペイン人歌手アントニオ・モレノさんがコンサートを開催。観客約60人が美声に酔いしれた。

 会場になった清水さんの家は18年前に建てられた。幼少期を宮崎の田舎で過ごした体験から、田舎暮らしへの願望が強かった清水さん。福岡県那珂川町在住だったが、夫を亡くし、家の周辺が市街化していったこともあり、2年ほどかけて阿蘇や湯布院、脊振などを見て回った。通りがかりに「土地あります」の看板を見つけて気に入ったのが現在の場所だった。

 設計は福岡の佐藤千住さんに依頼し、施工は佐賀市の井手一雄さん。日本の伝統的な工法で釘を使っていない点が特徴だ。ステンドグラスは昭和期のものを使い、ガラスは京都から取り寄せるなど細部にもこだわる。天井部分に直径60センチほどもある太い梁が何本も並ぶ頑丈な造りで、棟梁が「100年もつ」と胸を張る家となった。(地域リポーター・富崎喜代美=佐賀市)

このエントリーをはてなブックマークに追加