(C)2018「嘘を愛する女」製作委員会

監督/中江和仁

出演/長澤まさみ、高橋一生、DAIGO、吉田鋼太郎 他

配給/東宝

 

 

恋人の素性がすべて嘘だったら? 注目俳優共演のラブストーリー

 2017年にテレビドラマや映画で大活躍したのは、菅田将暉、竹内涼真、山﨑賢人、坂口健太郎といった若手イケメン俳優。実によく目にしました。そしてもうひとりブレークしたのが、実は長年のキャリアがある高橋一生。『嘘を愛する女』は、彼の低音ボイスと優しげな表情が、役の謎めいたイメージと合った映画。しかもヒロインは昨年4作の映画出演(1作は声優)を果たすなど、こちらも活躍中の長澤まさみだ。

 主人公はキャリアウーマンの由加利(長澤まさみ)。面倒見の良い恋人・桔平(高橋一生)との同棲生活も5年目だ。ところがある日、桔平がくも膜下出血で倒れて昏睡状態に。彼が持っていた運転免許証は偽造、名前も職業もすべて嘘だったことが発覚する。彼は本当は何者なのか。由加利が探偵(吉田剛太郎)に調査を依頼すると、桔平が書きためていた小説が見つかる。それをヒントに、由加利は桔平の秘密を追おうと海辺の町へ向かう…。

 一緒に暮らしていた恋人に嘘をつかれていたというのは、ある意味失恋のようなもの。もし彼がとんでもない悪人だったら…? そう考えると、スリラー映画にもなりそうなストーリー。しかし由加利は強気でどんどん行動していく。それでも桔平との日々を振り返っては切なくなったり、戸惑ったり…と愛の物語に行き着く。もう少しヒロインの心情が細やかに描かれていればさらに良かったけれど、後味は悪くない。

 高橋一生に吉田鋼太郎の出演、主題歌は松たか子と、ちょっとNHKドラマっぽくもあるけれど、こんな変化球のラブストーリーをスクリーンで見るのも、たまにはいいかも。(シネマライター・KAORU)

 

Side Story

 

新たな才能を発掘

 本作は新たな才能の発掘を目指した「TSUTAYA CREATOR’S PROGRAM FILM 2015」で初代グランプリに輝いた企画。CMディレクターの中江和仁が、とある新聞記事から着想を得て生み出した物語だ。有名な小説やコミックの映画化が多い中、オリジナル作品という点でも注目したい。

 

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