地方再生に大切な考え方や視点を語る東北大大学院の石井山竜平准教授=佐賀市のアバンセ

 地域課題解決の取り組みを考える「地方創生コンファレンス」が25、26の両日、佐賀市で開催された。2日目には、東北大大学院の石井山竜平准教授が、住民のつながりを醸成する社会モデルについて講演。地域に誇りや愛着を持つことを“あきらめない”と表現し、その重要性を説いた。

 石井山准教授は、東北地方について、震災前から人口流失が進んでいたが、大規模自然災害を境に、首都圏への移住がさらに進んでいる実情を紹介した。地域再生の生命線を“地域をあきらめない住民の育成”として、「今の公教育は優秀な人材が進学などを機に地方から去って行く構造だ」と強調した。

 山形県川西町で行われている全世帯加入型の地域活動の概要を紹介。地域レベルでの世代を超えた交流の大切さを説き、「子どもたちが成長した時にふるさとに恩返しをしたくなり、地方を廃れさせない妙案になり得る」と指摘した。

 同イベントは文部科学省の「学びによる地域力活性化プログラム普及・啓発事業」の一環。県内の公民館などによる「福祉」「家庭教育支援」「まちづくり」の3分野についての取り組み事例の発表もあり、約200人が聴講した。

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