荷物の配達へ向かう研修中の会員=佐賀市駅南本町

 佐賀市シルバー人材センター(山口雅久理事長、会員数841人)は2月から、宅配便大手佐川急便の業務を受託し、小規模な荷物を届けることが多いJR佐賀駅の南側エリアの配達を担当する。人手不足が深刻な物流業界でドライバーの負担軽減につなげるとともに、高齢者の就労支援に役立てる。県内のシルバー人材センターと佐川急便の提携は初めて。

 対象地域は約2100世帯(5500人)で、佐賀市駅南本町に小型の配送拠点「宅配デポ」を設ける。スタッフ2~3人が常駐し、佐川急便のドライバーが午前8時半ごろエリア内の荷物を一括して届ける。64歳~74歳の会員8人が荷物を受け取り、拠点から約1キロ以内の範囲を自転車や徒歩で配達する。

 会員の配達時間は平日の午前9時から午後2時ごろまで。同社は、荷物一つに付き108円を支払う。会員は96円を受け取り、差額はセンターの事務費に充てる。1日当たり150~200個の配達を想定している。

 シルバー人材センターの谷口孝義事務局長は「物流のはざまに、シニアが活躍できる仕事があった。新しい就業の形として、どんどん人材を送り込みたい」と意気込む。

 佐川急便佐賀営業所は今後、佐賀大学周辺エリアでも同様の取り組みを検討し、「働きたくても働き口がないシニアの方もいる。元気に働いて、活躍してほしい」と期待を寄せている。

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