伊万里高校の甲子園出場決定から10分後には市役所ロビーに横断幕が掲げられた=伊万里市

 26日開かれた選抜高校野球選考委員会で、伊万里の初の甲子園出場が決まった。21世紀枠の候補校9校のうち選ばれるのは3校だけで、本当に選ばれるか半信半疑の部分もあっただけに、生徒やOBは心待ちにした吉報に沸いた。

 日本高野連からの出場決定の電話は、午後3時2分に学校にかかってきた。6限目の授業中だったが、犬塚加代子校長が校内放送で「創立102年、初めての甲子園出場が決まりました」と伝えると、知らせを待ちわびていた生徒から大きな歓声が上がった。

 OBや保護者ら約40人も学校に集まり、選考委員会のインターネット中継を見守った。西日本ブロック代表として「伊万里」の名が呼ばれると、「やったー」の大合唱。保護者会代表の犬塚昭彦さん(48)は「何とかこのチャンスをつかんでくれと願っていた。夢みたい」と目を細めた。

 今回の選考では地域を挙げた“応援”も評価された。市が進める「目指せ!甲子園」プロジェクトの委員で、同校の監督を13年間務めた岡本和宏さん(72)は「自分が果たせなかった夢を後輩がかなえてくれた。甲子園で元気いっぱいプレーして」と声を弾ませた。

 「1、2年生みんな仲がいい。このチームは強くなると思っていた」と話すのは、学校近くで昨年末まで食堂を営んでいた益田博幸さん(58)。「『九州大会見に来てください』と子どもたちに言われ、『甲子園に行くなら喜んで行くぞ』と答えていた。約束通り応援に行かなきゃね」と、試合を心待ちにしていた。

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