タイムカプセルから30年の時を経て取り出される品物。新聞やカセット、中には酒もあった=唐津市肥前町の肥前市民センター

 唐津市肥前町の市民センターで24日、タイムカプセルが開封された。旧町の町制施行30周年を記念して埋められたもので、開封式では区長や当時の役場職員らが取り出した雑誌や新聞、子どもの作文を見て時の流れに感じ入った。

 カプセルは1987年、「当時の肥前町と日本の姿を30年後に伝えよう」と町の事業として埋めた。

 高さ約90センチ、直径約60センチある円柱形の銀のカプセルから、寄せ書きやカセット、VHSビデオなど656点が出てきた。ワインなどの酒も入っており、出席者は「これはうまかはず」「さっそく味ば確かめないかん」と笑い合った。

 町内で区長を務める中山三夫さん(65)は、納所小3年だった長男の「大人になったら大工になりたい」との寄せ書きを見つけた。建設業を営んでいた中山さんは昨年、社長の座を40代になる長男に譲っている。「こんなことを書いてるとは驚いた。このころはまだ素直だったね」と笑った。

 当時、町役場の企画課係長でタイムカプセル事業に関わった山口駿一さん(74)も「物価がどれだけ変わったかを知りたかった。感慨深い」と、自分が入れた物価表を眺めていた。

 物品は2月から1カ月間、肥前市民センターで展示する。

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