オーダーメードで生産されているミマツ工芸の「さが杉年輪時計」

 県産のスギを使った世界に一つだけのオーダーメード時計を20年間作り続ける企業がある。神埼市千代田町のミマツ工芸が手掛ける「さが杉年輪時計」。専務の實松英樹さん(51)は「地元の木を使って地域の活性化につなげる。何かしら循環する意味を持っていかなければ」と奮闘している。

 ミマツ工芸は1972年に創業。「心の豊かさを感じられるモノづくり」をモットーに、家具の部品を製造してきた。ただ、時代の流れで生活スタイルが変化していく中で、「いまの時代に必要とされているものは何か」と考え、自社ブランドの立ち上げや年輪時計の製作にも打ち込んできた。

 時計に使用するスギは、實松さんが県内各地を回って見極める。文字盤の直径は15~18センチで、それぞれ“顔”が異なる。「丸太は難しいけど、形に合わせてデザインする」。職人たちが一つ一つの作業を丁寧に手作業でこなして仕上げる。

 厚さ40ミリで350個分に切り分けた中で状態がいいものは50個程度。その後、乾燥させて亀裂がないものなどを選定すると、その半分以下に絞られてしまうという。それでも「地元のものを使わないと意味がない」。實松さんは“地産地商”にこだわる。

 限定100個の受注生産で、商品は3月以降に順次引き渡す。文字盤の表には20文字以内、裏は100文字まで刻印できる。アクリルケース付きで2万7千円(税抜き)。注文は電話やメールなどで受け付ける。問い合わせはミマツ工芸、電話0952(44)2455。

このエントリーをはてなブックマークに追加