定期公演に向け稽古に熱が入る多久ミュージカルカンパニーの団員たち=多久市の中央公民館

■史実盛り込み盛衰表現

 小中学生や市民らで構成し、多久の史実を基にミュージカル上演を続ける「多久ミュージカルカンパニー」(川内丸信吾代表)の定期公演が10、11の両日、多久市北多久町の中央公民館大ホールで開かれる。劇団発足6年目の今回は、かつて町に繁栄をもたらした「炭鉱」を初めてテーマに取り上げた。大部分の団員が炭鉱時代の多久を知らない中、時代の流れで移り変わる多久の盛衰を歌やダンスで表現しようと練習に奮闘している。

 同グループは演技や歌、ダンスの稽古を通じ表現力を培おうと2010年に旗揚げした。毎年、多久の歴史に絡むオリジナル脚本で上演するのが特徴。ステージには7歳から81歳までの27人が出演する。

 今回のタイトルは「多久炭坑物語 誰かのために」。「幕末・維新 佐賀の八賢人おもてなし隊」などで演劇活動を続ける青柳達也さん(41)が、脚本や演出を手掛けた。青柳さんは「炭鉱で栄えた時代を知る地元在住の高齢者から話を聞き、脚本に史実性を盛り込んだ」と話す。

 現代の若者が炭鉱で栄えた町へとタイムトリップし、社会への関わりの意味を見いだしていくストーリー。ゆかりの炭鉱王・高取伊好と国内工学博士第1号の志田林三郎が登場する。

 ステージは、日ごとに男性メインキャストと女性メインキャストで上演する。男性キャストの主人公は武雄青陵中3年の中向一歩(かずほ)さん(15)=武雄市北方町=、女性キャストは致遠館高2年の森田有紀さん(17)が演じる。

 中向さんは「稽古を通して、多久が栄えた時期を知り楽しかった」と話す。森田さんは「変化していく街の姿とともに変わる、主人公の繊細な心の動きの表現は難しかった」と話しつつ「ステージでは歌、踊りともに迫力ある演技を披露する」と多くの来場を呼び掛ける。

 ■10日は男性をメインキャストに午後2時と同6時、11日は女性をメインキャストに午前11時、午後3時に開演する。入場券は前売り大人1500円、幼児・小中高生500円(当日券500円増)。問い合わせは同劇団事務局、電話090(2097)6820。

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