中尾清一郎社長(右奥)の講義に聴き入る佐賀大生=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀新聞社が佐賀大学に提供している講座「ジャーナリズムの現在」の今期最終講義が24日、佐賀市の佐賀新聞社であった。中尾清一郎社長が情報リテラシー(読み解く力)や教養を培う重要性を指摘し、世の中の仕組みを理解するためのヒントを伝えた。

 中尾社長は、インターネットに情報があふれる時代にあって、ニュースをただ見るだけでは理解することにはつながらないと説明した。「複数のメディアをチェックし、興味のあることは踏み込んで考える癖をつけて」と、連想する大切さを唱えた。

 米アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ動画も流し、「教養や芸術に深い洞察があり、自分の病気を通じて死と向きあい、さらに人格が磨かれていった。そのプロセスに共感する」と紹介した。国際情勢も読み解き、「社会に出る人にとって最も重要な教養は歴史だと思う。過去の有能な人たちの失敗から教訓を得ていくことが大事」と話した。

 講座は昨年秋から記者や広告、メディアコンテンツ部員らが15回にわたり地方紙の現場を伝えた。経済学部1年の岸川亜未さん(18)は「新聞の制作過程に多くの人が関わっていることを知ることができた。いろんな視点でニュースを見て、世の中の動きを捉えたい」と感想を述べた。

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