10月末の熱気球世界選手権で鉄道架線に気球が接触した事故を巡り、佐賀市の松尾邦彦経済部長は6日、市などでつくる大会主催者にJR九州から損害賠償は請求されていないことを明らかにした。

 市議会一般質問で、議員が事故の経緯を尋ねた。松尾部長は「事故はパイロットのミスによるもので、天候や競技設定に問題はなかった」とした上で、「事故を起こした選手に損害賠償請求があり、大会参加時に加入を義務付けている保険で対応すると聞いている」と説明した。

 JR九州は取材に対し「相手のあることなので、この件については回答を控えたい」として賠償額は明らかにしていない。

 事故は10月29日朝、嘉瀬川河川敷の会場付近で気球1機が架線に接触し、JR長崎線は鳥栖-肥前山口駅間で約2時間15分運転を見合わせ、1万3千人に影響が出た。

 市議からは、死傷者が出れば大会存続に関わるとの指摘もあった。松尾部長は「JRの架線には2万ボルトの電流が流れており、大事故につながりかねない事故だった」と応じ、「二度と事故が起きないように安全対策に万全を期したい」と述べた。

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