AIBO開発者の大槻正さんがものづくりの大切さを講演した=多久高校

 動物型ロボット「AIBO」を開発した大槻正さんが23日、多久市の多久高校(蒲原正憲校長)で、人工知能(AI)とロボット開発をテーマに講演した。同校の1、2年生約120人は、AIBO開発の秘話を聞きながら熱心にメモをとり、ものづくりの大切さを学んだ。

 

 大槻さんは、スライドを使いながら、人工知能とロボット開発の現状について詳しく説明。人工知能について「実は1960年代、90年代に続いて今は3回目のブーム」と過去の事例を紹介し、「ディープラーニングの新技術により大きなブームがおき、人間の脳型人工知能が出現した」と説明した。

 また、ロボット開発では「現在では製造型ロボットがマーケットを占めているが、2035年までに、わたしたちの生活空間で活躍するサービスロボットが占めるようになる」と述べた。人工知能やロボットの開発に当たり「ありとあらゆる技術が必要」と訴え、すべての分野での学問の大切さを訴えた。

 生徒から「なぜ犬型のロボットを製作したのか」との問いに、大槻さんは「当時の技術では、二足歩行のロボット開発は難しく、動物型にした。犬にしたのは、ペット市場を調べたところ、飼う人が猫より断然多かった。今は逆転しているが」と話した。

 講演会は、県内の工業系工高生らにものづくりの魅力を伝え、県内のものづくり企業への就職を促す県の「戦略的ものづくりプロモーション事業」の一環として開かれた。

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