手を掛けるほど水路が光って見える

 新しい年になり、年末年始のゴミがステーションに入りきれずに扉の外にも置かれていた。翌日通りかかるとその上をブルーシートが覆い、ひもでくくられていた。地域の何気ない心遣いが温かなお正月を迎えさせてくれた。

 車では家までたどり着けなかった70センチの大雪の残りが道ばたに残っていた先週末、井手野の小水力発電所建設の作業に集まった。この春の完成を目指し、何年も掛けて丁寧に準備を進めてきた。何十年も埋もれたままだった水路を掘り起こし、廃屋のような小屋を整理して、ようやく小水力発電の核となる機械装置を設置する段になった。

 大寒の日の川の寒さと水路の汚れを動噴で吹き飛ばし、砂防から水をどっと入れ込み、水路が生き返った。先人の苦労と喜びが現代の私たちに引き継がれた瞬間のような気がした。水を止め、モルタルを練って、水路を丁寧に補修していく。この共同体験が井手野にどんな未来を与えてくれることだろうか。

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