2年前に閉館した町特産品振興施設。新しく酒造会社が入居し、甘酒の製造販売を目指す=太良町多良

 藤津郡太良町で経営不振で閉店した町特産品振興施設を活用し、町産の米やミカンを使った甘酒を製造販売する酒造会社が2月に設立されることが22日分かった。町が進めてきた産学官連携プロジェクトの一環で、町が施設を貸し出し、創業支援費3千万円を補助する。6月に試験操業し、来年の本格操業を目指す。

 同日の臨時町議会で関連の補正予算案を全会一致で可決した。新会社は福岡県みやま市の貿易会社「アローズ・インターナショナル」が核となり、発酵食品分野を研究する佐賀大農学部教授や、大石酒造場(熊本県)などの協力を得て2月上旬をめどに立ち上げる。

 町によると、近年は健康志向の高まりで国内で甘酒の消費が伸びているという。担当課は太良の産品で造った甘酒を打ち出し、「太良ブランドのPRを図りたい」としている。甘酒を製品化した後、段階的に清酒やリキュールなどの開発にも取り組む。地元雇用や米農家の収入増を見込む。

 町特産品振興施設「しおまねき」は直売所機能に加え、生産者による6次産業化事業を模索したが赤字が続き2016年夏に閉館した。国の補助金を活用していて返還の恐れが生じたため、利活用の検討を急いでいた。

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