国体・全国障害者スポーツ大会準備室の職員が、競技団体などへ支払われるべき経費約785万円を着服し、謝罪する島内俊幸県文化・スポーツ交流局副局長(右)=県庁

 佐賀県は22日、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会準備室の男性職員が、競技団体に支払う補助金など約785万円を着服したと発表した。男性職員は着服後に一部は実際に支払っているものの、377万円が未払い。借金返済やギャンブルに使ったと話しているという。県は調査が終わり次第処分し、刑事告訴も視野に検討する。

 着服は昨年5月2日~今年1月15日まで37件で、計785万7388円。内訳は県内の競技団体への補助金関係が20件635万5934円、中央の協会からの視察費など8件60万6400円、消耗品関係7件55万8430円、会議費など2件33万6624円。

 37件のうち、16件407万7613円は支払っているが、残りの21件377万9775円は未払い。男性職員は現在休んでおり、県の調査に対し動機について、車のローンやパチンコなどに使ったと説明しているという。

 昨年10月に来県した競技団体から今月11日、旅費の問い合わせがあり調査した。職員が休みなどで16日から聴取、17日に職員の机の中から自らの口座に振り込んだ利用控が見つかり、着服を認めた。

 職員は国体・全国障害者スポーツ大会の県準備委員会事務局で、補助金などの支払い業務を1人で担当し、現金自動預払機(ATM)から自分の口座に入金した後、各競技団体に振り込むなどしていた。

 県には、今回のように実行委や協議会をつくって通帳で会計を管理しているケースが約30件あり、支払いの状況などを近く全庁調査する。会見した県文化・スポーツ交流局の島内俊幸副局長は「スポーツの力を県の元気につなげようとしているときに、信頼を失う事態になった。調査を急ぎ、信頼回復に努めたい」と陳謝した。

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