有田焼創業400年事業を生かした新作が並んだ新春展示会。創業100年を超える長寿企業の窯元がデザインや機能性を追求し、伝統を今に伝える=西松浦郡有田町の焱の博記念堂

 帝国データバンク福岡支店が発表した「2018年の周年企業・長寿企業の実態調査」によると、佐賀県内で創業100年以上の長寿企業は358社あり、九州・沖縄で3番目に多かった。陶磁器や清酒、畳、菓子、茶類のメーカーが目立ち、18年に周年となる県内企業は1085社だった。

 帝国データバンクのデータベースから、九州・沖縄に本社を置く企業のうち、18年に周年を迎える企業を10年刻み(200周年以降は50年刻み)で集計した。

 それによると、九州・沖縄全体の周年企業は1万5776社で、長寿企業は2698社だった。県別で長寿企業が最も多かったのは福岡の792社で、熊本が416社で続いた。

 県内の周年企業の内訳は、30周年が198社で最も多かった。40周年が185社、50周年が173社で続き、100周年は17社、200周年は2社あった。主な企業は伊之助製麺(200周年・神埼市)、中野建設(100周年・佐賀市)、ダイレックス(30周年・同)などだった。

 長寿企業の創業時期を時代別にみると、明治が最多の216社で、大正103社、江戸37社、江戸以前2社だった。

 同支店は「有田焼など伝統産業が残る佐賀には老舗が多く、年数を重ねた企業は比較的規模が大きくなっている」と分析する。中小・零細企業については「経営状態が良くても後継者がおらず、廃業するケースも増えてきている。事業承継の支援がなければ、企業の存続は難しくなるだろう」としている。

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