国民食の筆頭に上がるのはカレーだろう。きょうは「カレーライスの日」。1982年、全国学校栄養士協議会で、1月22日の給食メニューをカレーと決めたことによる◆インド由来の料理だが、カレー粉を商品化したのは英国。福沢諭吉が、幕末の日本にカレーという言葉を紹介し、明治になってもてはやされた洋食である。長い航海に出る海軍は、曜日を決めて定番の献立にし、学校の寮でも人気に。おかげで基本レシピは、シンプルで作りやすいものになって広まった◆私事ながら明治生まれの亡き祖母のお手製も、カレー粉と小麦粉を使った黄色いものだった。素朴だけど懐かしい。これぞわが家のカレーの味というものがだれにもある。そこに欠かせないのがスパイス。香りと辛さが命である◆このご時世、ぴりっと辛口でと願いたいのが、きょう召集される国会の審議だ。安倍晋三首相は「働き方改革」を掲げ、関連法案の成立を目指す。対する野党は、すっきりしてない「森友・加計」問題に加え、スーパーコンピューター開発の助成金詐欺事件で政権を追及する構え。改憲への動きからも目が離せない◆スパイスには臭み消しの役目もあるが、臭いものにフタをされてはたまらない。カレーのごとく、だれにでも分かりやすい手順で、正々堂々と皿に盛っていただきたいものだ。(章)

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