100回を迎えた佐賀美術協会展=昨年5月、県立博物館・美術館

宗俊朗さん

野方嘉孝さん

 佐賀県の芸術文化の振興に功績のあった団体・個人を表彰する「第45回県芸術文化賞」(県芸術文化協会主催)に、県内の美術・工芸家でつくる佐賀美術協会(先崎民憲理事長)と、元美術教師で漫画の普及に努める宗俊朗(しゅんろうさん)(77)=佐賀市、和太鼓奏者、指導者の野方嘉孝さん(64)=同=が選ばれた。県芸術文化功労賞などには15個人・3団体が決まった。

 佐賀美術協会は1913年、当時中央画壇で活躍した久米桂一郎や岡田三郎助らの発案で設立。初代会長の山口亮一らが中心となって展覧会を開き、佐賀の美術をけん引してきた。昨年、100回展の節目を迎え、歴史をまとめた100年史を発行した。先崎理事長は「先輩たちの積み重ねが評価を受けたと思っている。次世代への引き継ぎへ励みになる」と話す。

 宗さんは美術教師の傍ら、二科会デザイン部会会員として活躍する。県内のアマチュア漫画家で「佐賀漫画集団」を結成し、「佐賀まんが大賞」と題した漫画公募展を開くなど漫画の普及にも尽力した。佐賀県警の似顔絵捜査官育成にも力を貸している。宗さんは「今までやってきたことが報われ、飛び上がるほどうれしい。これからのやる気も湧いてきた」と喜ぶ。

 野方さんは30年前に商工会の仲間と大和太鼓保存会を創設し、子どもチームも立ち上げ指導してきた。2011年に、全国でも44人しかいない日本太鼓財団の1級公認指導員に認定された。16年には日本太鼓シニア全国大会で優勝。子どもチームも全国大会に出場している。野方さんは「子どもたちのためが自分のためにもなった。これからも太鼓文化を伝えたい」と語る。

 表彰は2月25日、フォレスタふじ(佐賀市富士町)で開く「県民文化フォーラム」で行う。(原田隆博)

 他の受賞者は次の通り(敬称略)。

 【県芸術文化功労賞】古賀龍雲(書道・佐賀市)貞森比呂志(地域文化・同)杉光定(美術・鹿島市)永沼峰汀(華道・神埼市)秀島榮子(茶道・基山町)迎巌(音楽、吹奏楽・佐賀市)吉原敏郎(音楽、打楽器・同)

 【県芸術文化地域功労賞】池田德馬(有田町)金子錦峡(同)堤常里(佐賀市)稗田迪雄(小城市)森戸吉昭(伊万里市)山﨑宗成(武雄市)

 【県芸術文化奨励賞】石川敦子(音楽、ピアニスト・佐賀市)佐賀北高書道部(同市)佐賀東高演劇部(同市)佐賀女子高合唱部(同市)髙橋浩寿(音楽、邦楽・同市)

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