ダイヤ改正の計画見直しを求め、JR九州の担当者(左端)に要請書を手渡す池上滝一湧水町長=18日、鹿児島市

 JR九州が、鉄道事業の合理化に向けて在来線を大幅減便する3月のダイヤ改正を発表し、1カ月が経過した。一部の自治体には容認論も浮上するが、依然としてダイヤ改正の撤回を求める声は大きい。通常2月後半に行われる詳細な運行時刻発表のタイミングが迫る中、JR九州は合理化方針を堅持する構えだ。

 JR九州は昨年12月15日に計画を発表。今月から幹部や担当者らが沿線自治体を順次訪問し、朝夕の運行本数は確保していることや合理化の必要性などを訴えている。

 青柳俊彦社長も2022年度までは再度の大幅改正に踏み切らないとの考えを表明し、関係者の理解を得たいとの立場だ。しかし、利便性低下で利用が減り、さらなる減便や廃線を招きかねないとの不安の声は根強い。

 自治体などの要望活動は今月も続いており、9日に九州各県議会議長会が要望書を提出。18日には鹿児島県内の沿線自治体の代表者らがJR九州鹿児島支社を訪れ計画見直しを要請した。運行日が減る予定の観光列車「はやとの風」が走る同県湧水町の池上滝一町長は「今年は明治維新150年で、観光列車の活用を考えていた。改正は再考してほしい」と訴えた。

 ただ、一部の県関係者には「ある程度はやむを得ない」とJR九州の立場に理解を示す声も出始めている。JR九州は春のダイヤ改正では例年2月後半に各駅の時刻表を公表している。

 関係者は「事務作業を考慮すれば、これからの大幅な見直しは現実的ではない」との見方を示した。

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