救急救命士の処置範囲拡大の実施を承認した佐賀県メディカルコントロール協議会=佐賀県庁

 救急活動の指針などを検討する佐賀県メディカルコントロール協議会(会長・枝國源一郎県医師会常任理事)は、救急救命士の処置範囲の拡大を4月から実施することを決めた。講習受講などで認定された救急救命士は、低血糖の患者に対するブドウ糖溶液の投与や心肺停止の恐れがある重傷者に対する点滴などが可能になる。

 新たに加わる処置は意識状態が悪くなっている傷病者に対して血糖を測定し、低血糖が確認された場合にブドウ糖溶液を投与する。心肺停止の患者に限って認められていた点滴投与についても心肺停止の恐れがある場合にまで拡大する。いずれも医師の指示を受けて行う。

 必要な講習を修了するなどして協議会から認定証を交付された救急救命士が処置できる。処置範囲の拡大は、厚生労働省が2014年に示した方針を受けて全国の自治体で順次導入され、県内でも検討してきた。

 協議会は17日夜に会合を開いて実施を認めた。また救急救命士や救急隊員の活動全般を教育、指導する「指導救命士」の認定制度を4月から開始することも了承した。救急隊長としての5年以上の実務経験や一定期間の病院実習などを要件とし、協議会が認定する。

 県内の救急救命士の有資格者は209人(昨年4月現在)。

このエントリーをはてなブックマークに追加