唐津市に安定ヨウ素剤の全戸配布を求めた要望書を手渡す玄海原発対策住民会議のメンバー(左)=唐津市役所

 九州電力玄海原発の再稼働反対を訴える市民団体「玄海原発対策住民会議」は18日、安定ヨウ素剤の全戸配布などを求める要請書を唐津市に提出した。神戸製鋼所などの不正問題を受け、原発を総点検するよう九電に働き掛けることも求めた。

 安定ヨウ素剤は、甲状腺被ばくのリスクを下げる薬。配布には医師や薬剤師の説明が必要になる。佐賀県は今月13日から、高齢者や障害者とその家族を対象に事前配布を始め、唐津市では95世帯209人が申請した。うち45世帯100人が受け取った。

 住民らは「一つ前進した」と取り組みを評価した上で、事前配布の対象が全市民(約12万3700人)でない点を指摘。約5万の全戸配布のほか、市内の小中高校、保育園・幼稚園などの施設への配置、安定ヨウ素剤に関する学習会の開催などを要望した。

 対応した市危機管理防災課の担当者は「保健所などで効率よく配布できる体制をつくるため県と協議していきたい」と話した。

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