網を投入し、生きものを調べる

 昨年12月初め、高知大学の木下泉教授(63)が、スタッフ3人と六角川など5河川のエツの仔魚調査に来ていたので、乗船取材をお願いした。早速12月4日の早朝、六角川河口の桟橋で一行と合流して漁船に乗り込み、まず塩田川河口へ向かった。

 曇っていたが風はない。浜干拓の前の江湖で船を止めて水深と透明度を測る。次に海底から水面までのデータを詳しく測る高価な計器を海底に下ろしてしばらく待つ。さらに表層部の生きものを採捕する袋網を投入、10分間引き揚げる。入っていた生物全てを容器に移し、ホルマリンを注ぐ。最後に低層部の生きものを採捕する小型の桁網を投入した。あとは上流のポイントへ移動して同じ作業を繰り返した。

 それぞれの川で4地点で調査を行い、エツの成魚はすべての川で採れたが、繁殖しているのは六角川、早津江川と筑後川だったそうだ。(写真家・中尾勘悟=鹿島市)

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