ペリーに随行した画家ウィルヘルム・ハイネが描いた水彩画「ペリー提督の横浜上陸」(明星大学図書館蔵)

 明治維新150年に合わせ、幕末維新期に活躍した佐賀県出身者やその業績を情報発信する「肥前さが幕末維新博覧会」の開幕2カ月を前に、県は17日、特別展などの概要を発表した。ペリー来航を描いた原図や国重要文化財の鍋島直正直筆書状など九州初登場の出展品をそろえ、開幕セレモニーでは歌手の手嶌葵さんがイメージソング「一番星」を披露する。創業者が佐賀藩で活躍した東芝グループの最先端アンドロイドも展示するなど、幅広い層に足を運んでもらうための企画を展開する。

 3月17日の開幕セレモニーは佐賀市の幕末維新記念館(市村記念体育館)前の広場で、午前8時45分から午後4時まで開く。手嶌さんや佐賀出身のアーティストによるライブの他、カノン砲による祝砲や8賢人おもてなし隊のステージで盛り上げる。

 開幕に合わせた特別展「肥前さが幕末維新の『技』」は佐賀城本丸歴史館で開く。鉄製大砲鋳造や実用蒸気船建造など、日本初の偉業を資料とともに紹介する。江川文庫(静岡県伊豆の国市)が所蔵する鍋島直正直筆の長崎警備強化の意向を伝えた「江川英龍(ひでたつ)宛直正書状」や、教科書でおなじみの「ペリー提督の横浜上陸」の原図(水彩画、東京都の明星大図書館蔵)を並べる。

 佐賀藩の精煉方(せいれんかた)で活躍した「からくり儀右衛門」こと田中久重が創業者である東芝の、同社グループが手掛ける最先端のアンドロイド「地平アイこ」も登場する。人間らしい容姿と表情が特徴で、手話もこなす。

 4月1日からは東京都渋谷区から県立博物館東側に移築した「岡田三郎助のアトリエ」も一般公開する。

 維新博は2019年1月14日までの長期イベント。山口祥義知事は「さまざまなイベントでスタートダッシュをかけたい。心震える展示、イベントの数々に期待していただきたい」と意気込みを語った。

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