野菜の高値が続き、県内のスーパーでは小分けした野菜が売り場に並ぶ=15日、佐賀市

 昨年秋以降の天候不順で野菜が品薄になり、葉物を中心に高値が続いている。佐賀青果市場(佐賀市)では、白菜1玉の平均卸価格が前年同期に比べ2倍の300~400円、レタスは1・9倍の170~180円に上がっている。需要が集中する年末年始を過ぎても価格は下がらず、「いつまで高値が続くのか…」。消費者や小売店からはため息も漏れる。

 長崎や熊本県などの生産地で天候不順による野菜の生育不良が続き、同市場では昨年11月半ばから集荷量が減少。昨年は例年より安かったとはいえ、ホウレンソウや春菊の卸価格も1・6~2倍程度で推移している。比較的価格が落ち着いているジャガイモやタマネギの需要が高まっており、節約のため高値の野菜から切り替える消費者も増えているようだ。

 正月にかけて高騰した反動で価格は落ち着きつつあったものの、先週の寒波による被害や流通への影響も心配される。市場の担当者は「2月上旬ごろまで品薄状態が続きそう」と話す。

 佐賀市の食品スーパー、アルタ開成店では、4分の1に切り分けた白菜を198円で販売している。例年の1・5倍の価格で、「1玉で販売したら買う人はいないほど高い」と担当者。値上がりしている野菜は小分けにして、価格に敏感な消費者を意識した売り場づくりに力を入れる。

 一定額で販売契約を結ぶため価格が安定しているカット野菜の販売量は昨年末から1・5倍に伸びた。生野菜の代わりに買う客が増えているためで、ジャガイモも普段より5割多く仕入れて対応している。

 他店との価格競争は激しく、同店は「赤字覚悟」で大根を仕入れ価格より安く販売している。別の食品スーパーも「本当はもっと値上げしたいが…」と客離れを警戒して値上げに慎重で、「多くの店は利益が取れていない。仕入れ値が下がっても、すぐに販売価格を下げる店は少ないのでは」といった声も聞かれる。

 数種類の鍋料理を提供している佐賀市の飲食店は、「野菜を減らしたり、値上げしたりするのは難しい。どこまで耐えられるだろうか」と困惑する。同市の食品スーパーで買い物していた70代男性は「買うのをためらうほど高い。お酒も控えないと」と話した。

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