ふっくらとした造形のひな人形や工芸展の入賞作を展示した持丸房子さん(手前)と山下玉枝さん=嬉野市塩田町の「人形窯」

 陶人形作家の持丸房子さんと山下玉枝さんによる新春窯開き展が、嬉野市塩田町の工房「人形窯」で開かれている。端正で愛らしいひな人形や、昨年の工芸展入賞作をはじめ、約150点を並べている。21日まで。

 毎年、この時期の窯開き展で数多く並べているひな人形。均整の取れた造形美が光る人形のほか、ふっくらとデフォルメした姿のものも。着物の柄は、花びらを象眼のような白で縁取ってあり、素朴ながら華やかさがある。

 昨年の西部伝統工芸展で入賞した山下さんの作品「光る海」は、中南米の島の女性が額に手をかざして遠くを見つめる立像で、たたずまいや翻る布の表現から波や風の音、太陽の光までもが感じられる。

 現地に工房を開いて約半世紀。近年は電気窯で焼いているが、かつて薪(まき)窯で焼いていた頃の作品も一部蔵出しした。「窯の温度が低いと赤っぽくなり、薪の入れ方で灰をかぶりすぎるとガラス質になる」と炎を操る難しさを振り返る。

 観覧時間は午前10時から午後5時。問い合わせは人形窯、電話0954(66)2153へ。

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