「義士茶会」と書いたたすきをかけ、お茶を振る舞う支部の方々

 茶道の宗徧流佐賀支部は昨年12月17日、佐賀市の旧古賀家で忠臣蔵にまつわる「義士茶会」を開いた。

 赤穂浪士の大高源吾が吉良氏と茶友だった山田宗徧に入門し、茶会の情報を得て、討ち入りの日を決めた。佐賀では故・高取宗幽さんが、宗徧の縁と討ち入りに関わった人たちの心情をしのんで始めた義士茶会が42年間続いている。

 「義士茶会」と書いた、たすきをかけた支部の人が、濃茶、薄茶、香煎茶などを振る舞った。義士にまつわる掛け軸や辞世の歌、茶杓(ちゃしゃく)などが飾られ、号を子葉と名乗った大高源吾の書いた色紙に、浪士たちが茶人や文人でもあったことがわかる。陣太鼓に見立てた茶入れは、多くの人が目を奪われ、300年前のことに心を一つにする。

 「当流では、高取先生の遺徳をしのぶことや当時の方々のご供養をする茶会となっています」と、席主を務めた山本陽子さん。「これからも続けていきます」と話した。(地域リポーター・上原和恵=佐賀市)

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