車椅子姿で久しぶりのロータリー新年例会に参加。笑顔の宮島傳兵衞さん=11日、唐津シーサイドホテル

 宮島醤油(唐津市船宮町)元社長の宮島傳兵衞さん(96)が11日、所属する唐津東ロータリークラブの新年例会に出席した。いぬ年の年男で2日、誕生日を迎えた。「あと4年で百歳。そこまではいかなくても楽しく余生を過ごす」と話しながら、日本経済を展望する経営者の目は変わらない。

 一昨年6月、本社工場で巡回中、転倒、骨折し、手術を受けた。日常は車椅子を使いながら、週2回、歩行鍛錬のリハビリに通う。「体重が一時、2キロ減ったけど、それも戻った」と言い、「毎日、囲碁の勉強が楽しみ」。大正生まれの気骨と知識欲は周囲も驚く。

 日本経済について「衣食住のうち、衣や家電は中国や韓国など外国の攻勢にさらされているが、食料品や自動車はメード・イン・ジャパンへの信頼は高い」とし「価格競争ではなく、この質的優位性をどう維持していくか、そこに日本の産業界の将来がある」と語る。

 明治・大正期の実業家渋沢栄一が提唱した「論語とそろばんの両立」を経営信条とし、佐賀・長崎地区ガバナーを務めたロータリークラブはその実践の場。久しぶりの例会出席で会員の歓呼で迎えられ、「暖かくなったら頻繁に出席します」と笑顔で応じた。

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