レーンに並ぶピンが弾(はじ)け飛び、ストライク! 仲間が「ワォー」と歓声を上げハイタッチする。笑顔いっぱいの中にいる西原ミサエさんは92歳。ボウリングに熱中する◆佐賀市八戸溝にある、住まい近くのボウリング場で週に数回、楽しむ。思い立って3年前、「健康ボウリング教室」に参加。「年だから運動せんといかんと思って」と話すが、もともと体を動かすのは大好き。ここでは最高齢ながら、長くやってきた日本舞踊のおかげで腰の安定感を発揮◆教室の卒業生たちとプレーし、一人で「自主練」もこなす。9ポンドのマイボールとマイシューズを携え、アベレージ100点以上を出す。調子が良い時は160点超だ。「だんだん伸びているのでうれしくて。体が強くなった」と明るい◆ボウリングのルーツは古代エジプト、ローマ時代の“棒倒し”。日本では1970年代に大ブームが起きた。今、全国のボウリング場は減少傾向だが、中高年のプレー人口は伸び続けて注目を集める。「力より技」が大事で全身運動になるという◆メンバーへの連絡、会場の予約で頭を使うし、外出のきっかけにもなり、何よりストライクでストレス発散ができる。西原さんは仲間と飲み会にも参加する。「200点を出してみたい。100歳まで頑張る」と意気盛んだ。新しい世界を見せてもらった。(章)

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