九州電力は15日、廃炉作業中の玄海原発1号機(東松浦郡玄海町)の定期検査に16日から入ると発表した。安全や放射線管理の観点から廃炉作業中も機能を維持しなければならない核燃料貯蔵施設などに関して、計7項目を検査する。4月19日まで3カ月間を予定している。

 運転中の原発は13カ月に一度、定期検査が法で義務付けられ、廃炉作業中は9カ月に一度実施される。九電の自主検査に国の検査官が立ち会ったり、記録を確認したりする。運転中の原発と異なり、ポンプなどを止めることはなく、廃炉作業も並行する。

 検査の対象は、(1)核燃料物質の取り扱い・貯蔵施設(2)放射線管理施設(3)非常用電源設備―の3区分。使用済み燃料ピット付近の放射線量を把握する機器や燃料を取り出すクレーンの運転性能のほか、換気設備や非常用のディーゼル発電機なども確かめる。

 玄海1号機は1975年に営業運転を始め、40年を迎えた2015年3月に廃炉が決まった。昨年4月に原子力規制委員会の認可を受け、同7月から廃炉作業に入っている。現在は全4段階の工程中、第1段階で、21年度まで約5年かけて汚染の除去などを行い、43年度までに廃炉作業を完了する予定。

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