灯油代を節約しようと、ディスカウント店で買う人も増えている=10日、佐賀市内

 需要期を迎えた灯油の価格が値上がりしている。佐賀県内の平均小売価格(給油所)は9日時点で、一般的なタンク1個分の18リットル当たり1563円。1年前より約150円高く、この時期としては3年ぶりの高値水準になっている。石油輸出国機構(OPEC)の減産合意による原油価格の上昇が主因。今後も高値で推移するとみられ、家計にも痛手となりそうだ。

 「寒くなったら石油ファンヒーターが欠かせない。値上がりはきつい」。少しでも安く手に入れようと、佐賀市内のディスカウント店に灯油を買いに来た40代女性はこぼす。

 2011年の福島第1原発事故以降、火力発電の稼働や太陽光の再生可能エネルギーの賦課金などで、家庭向けの電気料金は約20%上昇した。女性は多少の高値でも灯油を使い続けるつもりだが、さらなる家計の負担増に表情を曇らせた。

 県内の平均小売価格は昨年12月中旬から3週連続で上昇。配達分(18リットル)は昨年11月下旬に1700円台となり、今月9日時点では1734円に値上がりしている。

 このディスカウント店では、18リットル1400円台で販売。冬場の誘客の目玉として安く抑えているものの、昨年12月初旬から年末にかけて約100円値上げした。給油所の販売価格も上昇基調で、佐賀市内の経営者は「看板の価格を見て敬遠する客が増えないだろうか」と心配する。

 今後の見通しについて、県石油商業組合は「中東情勢や暖房需要の高まりにより、高値が続きそうだ」としている。

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