14日に告示された嬉野市長選は、現職が引退し、無所属新人同士の三つどもえという構図で火ぶたを切った。少子高齢化や九州新幹線長崎ルートの開業など、地域の課題は転換期を迎える。候補者は各事務所で出陣式に臨み、まちの未来にかける熱い思いや公約を支持者に訴えた(届け出順)。

■岸川氏、昔の活気もう一度

 岸川美好(みよし)候補(69)の出陣式は妻洋子さん(69)と営む嬉野町下宿のカラオケ店で開いた。岸川候補は作詞した歌を歌い上げ、スタッフら約20人と思いを一つにした。マイクを握りしめ「直前の決断になったが、思いは20年前からある。昔のように活気ある町にしたい」と強調、街演に出た。

■村上氏、若いエネルギーで

 県関係国会議員や市議会議長、商工業団体の代表ら約300人が塩田町馬場下の事務所に集まった村上大祐(だいすけ)候補(35)の出発式。村上候補は「若すぎるという批判もあるが、明治維新を突き動かした志士たちは20代、30代。停滞感のある嬉野に若いエネルギーが求められている」と訴えた。

■藤山氏、市民と将来考える

 藤山勝済(かつなり)候補(67)が嬉野町下宿の事務所で行った出陣式は約120人が集まった。後援会を代表し副島孝裕氏が「謙虚で誠実でまじめな人。21日に大きな花を咲かせよう」と支援を呼び掛け、藤山候補は「30年後、50年後の嬉野をどうしたいか。市民と一緒に考えていきたい」と力を込めた。

 3期12年、合併以前の旧嬉野町も含めると6期22年にわたり首長を務めた現職の谷口太一郎氏(71)が引退し、新たなリーダーに委ねられる4年間。

 中山間地の嬉野町不動山に住む男性(67)は重要課題に人口減少対策を挙げ、「若者が働ける場の確保が大事だ。学校の統廃合も心配」と、過疎化に歯止めをかける政策論争の深まりに期待した。前日の公開討論会を聞いた60歳代の女性は「高齢化社会への対応など嬉野の将来を真剣に考えている人を選びたい。討論会で聞いた政策に、選挙戦での訴えを加えて考えたい」と話した。

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