青雲塾の開講100回を記念し、対談する塾長の大塚清吾氏(左)と染色家で人間国宝の鈴田滋人氏=佐賀市与賀町の山口亮一旧宅

 フォトジャーナリストの大塚清吾氏(71)が塾長を務める歴史や美術の勉強会「青雲塾」が開講100回を迎えた。佐賀美術協会初代会長を務めた山口亮一の生家(佐賀市与賀町)の活用事業の一環として始めて11年超。14日に開かれた記念行事で大塚氏は「100回になるなんて思ってもみなかった。塾生に喜んでもらえたから続けられた」と感慨深げに振り返った。

 青雲塾は2006年11月8日に始まった。大塚氏が撮影した写真や取材資料などを教材にシルクロードや歌舞伎、焼き物など幅広い分野で市民に学びの場を提供してきた。年間9回開かれ、今年1月13日の「閑叟(かんそう)公(鍋島直正)のやきもの」で100回目を迎えた。

 記念行事では、木版摺(もくはんずり)更紗(さらさ)の人間国宝で染色家の鈴田滋人氏(63)=鹿島市=と大塚氏が対談した。互いに分野は異なるが、観察する大切さについて共通認識を持つことを確認。「何度も見ることで発見がある」という大塚氏に対し、鈴田氏は「ものを見るには時間が必要。大塚氏の写真にはそこにいたるまでの時間が込められている」と応じた。

 風情漂う武家屋敷にこの日は約80人が詰めかけた。101回目となる次回は2月10日午後1時半から「楽器の伝播(でんぱ)(琵琶)」をテーマに開く。

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