脚本への思いや裏話をユーモアを交えながら語った岡田惠和さん=佐賀市柳町の浪漫座

 脚本家岡田惠和さん(58)の講演会(NPO夢の学校主催)が13日、佐賀市柳町の浪漫座で開かれた。NHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」「ひよっこ」、上映中の映画「8年越しの花嫁」などを手掛けた際の秘話をユーモアを交えながら語った。「市井(しせい)の人たちのちゃんとした人生が、どんなに豊かで面白くすてきかを描きたい」と創作への思いも訴えた。

岡田さんは幼少期に体が弱く、読書にいそしむうちに漠然と話を書く仕事に就きたいと考えるようになり「学生時代、自分を地味な人間と感じていたことが、特別でない人にスポットを当てたいと思うようになった理由」と振り返った。

 NHKの脚本を手掛ける際には、事件や不祥事を起こさないよう日常生活の注意事項を局から伝えられるなど裏話も紹介した。物語は知らない人生を知るためにあるとしながら「生きるヒントや励ましを伝えるのが脚本家の役割。ドラマや映画をそんな目で見てほしい。いつか佐賀を舞台に書いてみたい」と語ると、会場は大きな拍手に包まれた。

 講演には185人が訪れた。母親とともに聴講した佐賀市の男性(24)は「聴く人を笑わせて、楽しませようとするサービス精神のある方だった。脚本の裏話にも引き込まれた」と満足げだった。

このエントリーをはてなブックマークに追加