スキー場に来るまでシートベルトを締めていたか、ツアーを選ぶに当たり最も重視した点

 大学生ら15人が死亡した軽井沢スキーバス転落事故から15日で2年になるのを前に、共同通信はスキーツアーのバス利用者の安全意識を探るため約100人にアンケートした。スキー場に来るバスでのシートベルト着用について8割が「常に締めていた」と回答。このうち約半数は軽井沢の事故を受け、バスなどでシートベルトを常に締めるようになったと答えた。

 専門家は「サンプル数が少なくはっきりしたことは言えないが、安全意識が高まり、シートベルトを使う人が増えているのではないか」と指摘している。

 アンケートは昨年12月16日と同23日、菅平高原スノーリゾート(長野県上田市)と栂池高原スキー場(同県小谷村)で実施。2回合わせて10~30代の男性74人、女性27人が回答した。居住地は東京都40人、大阪府19人、神奈川県17人など。社会人は3割強で、他は大学生や大学院生らだった。

 スキー場に着くまでのシートベルトに関し、「常に締めていた」と答えたのは79人。「時々締めていた」が10人で「全く締めていなかった」は12人だった。ツアーを選ぶに当たって最も重視した点は、「価格の安さ」がトップで52人。「人に任せており、何を重視したか分からない」が32人で続いた。「宿泊先や日帰り温泉の入浴券など現地でのサービス」が5人、「バス運行の安全性」を選んだのは4人だった。

 軽井沢の事故を受けて変わったことがあるかも質問(複数回答)。「バスの座席、乗用車の後部座席でシートベルトを常に締めるようになった」が45人で最多だった。「バス以外の交通手段も検討」は16人、「バス会社や旅行会社のホームページなどを見て、安全運行の点で信頼できるか気にするようになった」が13人だった。「変わらない」は39人に上った。

 関西大の安部誠治教授(交通政策論)は「若い人が価格の安さを求めるのは当然で、安全を意識してバス選びをするようになってもいるという印象を持った。シートベルト着用は増えているが、まだ100%ではない。国土交通省やバス会社は啓発を拡充すべきだ」と話している。

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