佐賀市の「暮らしやすさ」1位について解説する野村総研の波利摩星也副主任研究員=東京の大手町フィナンシャルシティグランキューブ

野村総研の波利摩星也副主任研究員が佐賀市の「暮らしやすさ」1位について解説した=東京の大手町フィナンシャルシティグランキューブ

 なぜ佐賀市が「暮らしやすい都市」1位に選ばれたのか、その魅力を探るイベントが11日夜、東京都内で開かれた。ランキングを発表した野村総研の担当者が調査内容を解説し、「住んでいる人にとって暮らしやすく幸せな都市だが、人材の多様性に乏しいのが課題だ」と分析した。

 野村総研は昨年7月、各統計データや住民アンケートに基づき、国内100都市を対象とした「成長可能性都市ランキング」を発表した。県内で唯一、調査対象となった佐賀市が「都市の暮らしやすさ」部門で1位、「子育てしながら働ける環境がある」部門で3位に入った。

 野村総研の波利摩星也副主任研究員は、小項目ごとの調査結果として「地域の共助精神・コミュニティーの成熟」(4位)、家賃や物価などの「低廉な生活コスト」(3位)、「良好な都市環境」(11位)が佐賀市の強みとした。

 一方、「教育・人材の充実」(76位)、「多様なライフスタイルの許容度」(55位)、「外国人の活躍」(87位)などに弱みがあるとし、波利摩氏は「人材の多様性を受け入れにくく、均質さを求める風土が根底にある」と指摘した。

 東京23区と比べて女性就業率や人口当たりの医師数、小売店数、治安の良さで佐賀市のスコアが高かった。波利摩氏は佐賀市発展のヒントとして「暮らしやすさを生かし、魅力的な人材を集め、それを発展のきっかけにしていく。移住者にとって最初に飛び越えるハードルが高いが、住めば良いコミュニティーがある。人材をいかに引きつけるかが鍵だ」と呼び掛けた。イベントは佐賀市でも特設会場で中継された。

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