嬉野市総合体育館と、うれしの市民センターが11日、嬉野町の旧嬉野小跡地に着工した。2019年2月末の完成を目指す。20年の東京オリンピック・パラリンピックや23年の佐賀国体に向け、事前合宿や競技を誘致する会場に活用するとともに、既存の古い施設を解体・統合する。
総合体育館は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)2階建てで、3760平方メートル。バスケットコート2面分のメインアリーナは、広く1面だけ取る国体仕様にもなる。約500席の観客席や、剣道や柔道に使えるサブアリーナ、ステージ、シャワールームを備える。
うれしの市民センターは木造平屋建て、795平方メートル。嬉野公民館や地域組織「嬉野地区コミュニティ」の事務所のほか、会議室5室、調理室1室も備える。体育館と渡り廊下で結ぶ。
総工費は12億9146万円。うち約3億円を交付金や補助金で賄う計画。起債事業の取り決めで、建設後5年以内に既存の市体育館、嬉野社会体育館、嬉野公民館は解体するが、市は5年後の佐賀国体までの併用を考えている。
この日の起工式で谷口太一郎市長は「国際大会にも使える体育館として期待している。できるだけ早く稼働させていきたい」と述べた。