九電担当者(手前)の説明を受ける市民団体のメンバー=東松浦郡玄海町の玄海エネルギーパーク

 九州電力は10日、玄海原発の再稼働に反対する市民団体の質問書に回答した。使用済み核燃料の保管方法や放射性廃棄物の処理について説明した。

 九電は使用済み燃料の間隔を詰めてより多く保管する「リラッキング」を、東日本大震災前に国に申請している。市民団体は「たくさんの使用済み燃料を詰め込むのは危険ではないのか」と指摘していた。

 九電の担当者は、燃料を収める箱に特殊なステンレスを使うことで、核分裂が起きない状態を保つことができることを説明し、「既に鹿児島県の川内原発でも実績がある」と強調した。1号機の廃炉で出る放射性廃棄物の処分場所や方法は、2043年までに確定させるとした。

 質問書は、唐津市の団体「原発と放射能を考える唐津会」(吉田恵子世話人)が16年6月に提出していた。九電側は回答までに1年半がたったことについて「再稼働への準備で余裕がなかった。申し訳ない」と謝罪した。

 吉田さんは「今後も一般市民が原発のチェックに参加できる体制づくりを九電に求めていきたい」と話し、次回は口頭ではなく文書で回答するよう注文した。

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