戌年に10歳になる唐ワンくん。メッセージには「ぶれずに活動する」との意味が込められている=唐津市東城内のNPO法人唐津市子育て支援情報センター

唐ワンくんに届いた年賀はがきの一部

 唐津市のご当地キャラクター「唐ワンくん」が今年4月に10歳になる。これまで唐津の観光PRと地元の子どもイベントを2本柱に活動の幅を広げてきた。県内にも数あるご当地キャラの中でも、認知度や活動実績は「ナンバー”ワン”」と自他ともに認めるところ。「やっと迎えた戌(いぬ)年は唐ワンくんの年」と意気込む。

 今月1、2日、初詣客でにぎわう唐津神社の境内にその姿があった。市民の間に抜群の認知度を誇り、今年の縁起ものと写真撮影する親子連れらが絶えなかった。年賀状も10日現在で310枚届き、市外から8割と全国的な人気も根強い。直近では12月30日に熊本市で開かれた女性11人によるファンの集いにも招かれた。

 2008年に唐津城築城400年記念のPRキャラクターとして誕生した。当時の「ゆるキャラ・ご当地キャラ」ブームに乗って人気は急上昇。10年には携帯電話による人気投票で、全国2位を獲得した。

 ご当地キャラの多くがPR効果を期待し、役所や観光協会、商工会議所が運営しているのに対し、唐津市は09年度からNPO法人唐津市子育て支援情報センターに運用を委託しているのがユニーク。「唐ワンくんを通して子どもたちに元気を」との思いが、地域に浸透する力となってきた。

 市内活動と市外イベントへの年間出演実績は、09年度160回、10年度360回、11年度359回。国の雇用促進の補助がなくなり、委託料が半減した12年度は、民間からの依頼も有料で受け入れを始め、407回とピーク。その後は200回台で推移し、昨年度は266回だった。

 毎年、市内の34の全小学校のあいさつ運動に足を運び、クリスマスには約60軒のお宅にプレゼントを届けている。市や県の要請で海外出張経験も5回あり、解体前の国立競技場で100メートルを16秒台で疾走したことも。ずんぐりとした体形のご当地キャラと違い、「話す」「食べる」以外は何でもできるのも強みだ。

 現在は地域活性化や観光PRイベントへの出演などを目的に市から年間約700万円の委託料があり、出演料とグッズ販売で活動費を捻出している。

 4月13日の誕生日はスケジュール未定。「私たちの愛情と市民の皆さんの愛着でここまで育ってきた。これからも変わらず唐津の子どもたちに喜びや笑顔を届けたい」と同センターの大坪純之さん(40)。今は年賀状の返信に大忙しだという。

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