テコンドー女子の濱田真由選手(左)は3大会連続の五輪出場を目指している

 2020年夏の東京五輪・パラリンピックが近づく中、大舞台を目指す佐賀県関係選手の活躍が続いている。今年はライバルたちとしのぎを削り、より力を高めて本番を迎えるための大切な年。夢の実現に向けて奮闘を重ねる選手たちを応援で後押ししたい。

 「理想の選手像にはまだ遠い。国際大会で通用する投球術が必要」。元日の特集面で紹介した佐賀女子高出身のソフトボール女子日本代表、藤田倭選手(太陽誘電、佐世保市出身)の言葉だ。ソフトボール女子は東京五輪で3大会ぶりに正式種目として復活、藤田選手は上野由岐子選手を継ぐ次代のエースとして期待を集めている。

 個人種目で特筆すべきはバドミントン勢の活躍だ。昨年末に発表された日本代表には全日本選手権シングルスで初優勝した佐賀市出身の武下利一選手(トナミ運輸)、ダブルスで世界選手権3位になった唐津市出身の嘉村健士選手(同)、玄海町出身の井上拓斗選手(日本ユニシス)が選ばれた。レスリング男子の新星は鳥栖工高出身の角雅人選手(自衛隊)。昨年は国体、全日本選手権で優勝し、さらなる躍進を誓っている。

 最も大舞台に近いのはテコンドー女子の濱田真由選手(ミキハウス、佐賀市)。18歳で挑んだロンドン五輪は5位で、世界王者として乗り込んだリオデジャネイロ五輪は2回戦で敗れた。それだけにメダルへの思いは強いだろう。

 サッカー男子の期待はサガン鳥栖の田川亨介選手(諫早市出身)。世代別日本代表に招集され、10日に始まったU-23(23歳以下)アジア選手権に参戦中だ。同じく鳥栖市を本拠地とするバレーボール女子の久光製薬スプリングスには石井優希選手(岡山県出身)、野本梨佳選手(愛媛県出身)ら日本代表が5人。リーグ戦開幕17連勝と好調を維持している。

 ほかにも昨年のラグビー女子のワールドカップに出場した嬉野市出身の堤ほの花選手(日体大2年)ら有望な選手が大勢いる。パラリンピックに目を向けると、車いすテニス女子の大谷桃子選手(西九州大2年、佐賀市)が急成長。この1年で国内ランキング9位から2位に浮上した。第一人者の上地結衣選手を目標にしている。

 東京五輪は20年7月24日~8月9日で、パラリンピックは8月25日~9月6日。世界約200カ国から選手が集うが、その中に県関係者が多ければ、関心が高まることは間違いないだろう。1992年バルセロナ五輪柔道男子で金メダルに輝いたみやき町出身の古賀稔彦選手や、唐津の海で鍛えて96年アトランタ五輪ヨット女子470級で銀メダルを獲得した重由美子・木下アリーシア組などの活躍は県民の胸に深く刻まれている。まずはこの一年の県関係選手の躍進に注目したい。(杉原孝幸)

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