110番に対応する通信指令課の職員。中には日本語が通じない外国人からの通報もある=佐賀市の佐賀県警本部

 1月10日は「110番の日」。佐賀県警が昨年1年間に受理した110番で、外国人からの件数は84件で、前年の約1・5倍に増えた。このうち、日本語が通じないケースは15・5%を占め、前年の7・3%を8・2ポイント上回った。観光や就労による外国人の増加に伴い、日本語でやりとりができない110番はさらに増えるとみられ、県警は対応力の向上に努めている。

 県警通信指令課によると、県内の昨年の110番は前年より2433件少ない5万4540件だった。外国人からは84件で、2015年の56件、16年の55件と比べると増加している。日本語が通じないケースも徐々に増え15年が2件、16年が4件、17年が13件。全体的に見ると、交通事故を起こしたという通報や所持品を紛失したとの届け出が目立つという。

 必要な情報を電話で聞き取る難しさがあり、県警の通信指令課員は、話し方を含めて年に数回の訓練を受けている。15年からは外国人の通報者と通信指令課員、多言語コールセンターの三者で通話できる取り組みを始め、ケースによってセンターの通訳を介して対応している。福島寛人課長は「機敏に対処できるように経験を重ねたい」と話す。

 携帯電話から110番にかける場合、GPS(衛星利用測位システム)機能をオンにしておくと、通報者の位置の特定がしやすく、電波の状況によっては数メートルまで範囲を絞れるという。福島課長は「現場の特定が早くできればその分、早く駆け付けられる」と話し、活用を呼び掛けている。

 110番を巡っては、県警が昨年に受理した件数のうち、12・3%に当たる6718件が地理案内など緊急性のないものだった。困り事などを受け付ける相談ダイヤル「#9110」の周知も課題になっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加